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私の社会保障論 人に情けを掛ける意味=千葉大予防医学センター教授・近藤克則

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 「情けは人のためならず」の意味を尋ねると回答が二つに割れるという。「人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる(ア)」は45・8%、「人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない(イ)」が45・7%、差はわずか0・1%。国語的には(ア)が正解である(文化庁月報522号)。では、健康の視点からはどっちだろう。

 人を支えたり、支えられたりすることや、ボランティア参加と幸福や健康との関連を調べてみた。助け合いが多いまち、ボランティアをしている人には、幸福感が高い人が多いことがわかった。しかし、幸せな人ほど人を支え、ボランティアをするのかもしれない。この「逆の因果」を除くため、健康状態をそろえた上で追跡し、「している人」と「していない人」のどちらが数年後の健康が悪化するのかを比較した。

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