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沖縄戦

「鉄の暴風」が吹き荒れた沖縄戦から77年。約3カ月に及んだ地上戦は住民を巻き込み、日米合わせて計約20万人が犠牲となった。

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米軍はなぜ沖縄に上陸したのか 占領、次々と建設された飛行場

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火炎放射戦車で日本兵を攻撃する米兵たち=沖縄県公文書館提供
火炎放射戦車で日本兵を攻撃する米兵たち=沖縄県公文書館提供

 沖縄戦での日本軍の組織的戦闘の終結から6月23日で76年。なぜ沖縄が戦場となり、多くの悲劇が生まれたのかを考える。

   ◇

Q:76年前の日米両軍による沖縄戦だけど、そもそもなぜ米軍は沖縄に上陸したの?

A:太平洋戦争で日本を降伏させるため、米軍は九州や関東への上陸作戦を計画していました。そのための補給拠点として適した場所にある沖縄を占領しようと考えたのです。

 太平洋戦争は1941年12月に日本が米ハワイの真珠湾を攻撃して始まりましたが、米軍は42年6月のミッドウェー海戦で勝利を収めたのを境に反転攻勢に出ました。44年7~8月には日本が「絶対国防圏」とした防衛ラインを米軍が突破し、サイパンやテニアン、グアムなどを占領。これらの島々を拠点に日本への空襲を本格化させるとともに、44年10月に沖縄への上陸作戦を決定しました。

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