イラン大統領選 保守派ライシ師初当選、どうなる核合意交渉

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イラン大統領選の投票終了後、票の集計作業にあたる選管職員=テヘランで2021年6月19日、ロイター
イラン大統領選の投票終了後、票の集計作業にあたる選管職員=テヘランで2021年6月19日、ロイター

 18日に投票されたイラン大統領選は、反米保守強硬派のエブラヒム・ライシ司法府代表(60)が初当選を果たした。核合意を通じて欧米との協調を目指したロウハニ政権の路線から転換し、対外強硬姿勢にかじを切るとみられる。米国の核合意復帰の行方はどうなるのか。そして中東情勢はどう変わるのか。【テヘラン真野森作、ワシントン古本陽荘】

制裁解除は譲れず 難航必至

 イランでは高位のイスラム法学者が最高指導者として国政の最終決定権を握り、大統領はその下で行政府の長として実務を担う。1989年から最高指導者を務めるハメネイ師(82)にとって、かつてイスラム神学校での教え子だったライシ師は「子飼い」とも言える存在だ。検事総長など司法畑を歩んだライシ師は外交や内政に携わった経験が皆無に等しいため、8月に発足する新政権はハメネイ師の方針により忠実となる可能性が高い。

 国際社会が注目するのがイラン核合意の行方だ。ロウハニ政権は2015年に欧米などと結んだ核合意により、当時のオバマ米政権にも歩み寄りを見せた。だがトランプ米政権が17年に発足後、米・イラン関係は極度に悪化。米国が18年に合意を離脱してイラン制裁を強化すると、イランもこれに対抗してウ…

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