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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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全町避難の双葉町を巡るツアー開始 「当たり前の日常を感じて」

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双葉町内を巡るツアーで参加者に町の現状を説明する山根辰洋さん(右)=福島県双葉町で2021年6月19日午後0時7分、小出洋平撮影
双葉町内を巡るツアーで参加者に町の現状を説明する山根辰洋さん(右)=福島県双葉町で2021年6月19日午後0時7分、小出洋平撮影

 東京電力福島第1原発が立地し、福島県で唯一全町避難が続く双葉町を少人数で巡るツアーが19日、始まった。手掛けるのは東京から同町に住民票を移し、観光団体を設立した山根辰洋さん(35)。荒廃した家や更地が目立つ町中を歩くことを主眼に置いた。「当たり前の日常があったことを感じてほしい」と意気込む。

 山根さんは震災と原発事故を機に都内の映像製作会社を辞め、2013年に町の復興支援員になった。広報紙を担当し、全国に散った町民に近況などを聞いて回った。妻光保子(みほこ)さん(38)にも出会い、事故が奪った日常を発信したい気持ちが芽生え、観光団体を設立した。

 この日は仙台市の客2人に妻の実家を見せた。コケの生えた布団や雑草が覆う床があり、「強制避難の実態です」と語りかけた。「第1原発で作られた電気は、僕も東京で使っていました」。この地の祭りなど震災前の写真を見せ、聞き取った町民の歩みも紹介した。

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