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梅津時比古・特別編集委員の「コンサート」にまつわるエッセー。

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飯守泰次郎指揮≪ニーベルングの指環≫ 神秘性を取り戻す=梅津時比古

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=K.Miura撮影
=K.Miura撮影

 ワーグナーの序夜付き3部作の楽劇《ニーベルングの指環(ゆびわ)》(リング)は、ドイツ・バイロイト音楽祭などでは、上演する際に1週間を充てている。

 飯守泰次郎(たいじろう)指揮の東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団がドイツで活躍する歌手などを招きリングのハイライト特別演奏会をコンサート形式で行った(5月16日、東京文化会館)。4時間半の長丁場も、全体上演に比べれば、いかに大胆な抜粋であるか分かる。

 リングはドイツや北欧の神話を基に、哲学、神学、社会学、美学など、あらゆる人間の知的、精神的営みを投入した総合芸術である。今回は演出も付かず、その世界の表出は難しいと危惧していた。

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