データから読み解く「移民と日本」 失業・貧困、社会問題に直結 実態と将来、気鋭の社会学者が新書
毎日新聞
2021/6/21 東京夕刊
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「移民問題」は単に移民の問題ではなく、社会の問題でもある――。昨年刊行された『移民と日本社会』(中公新書)は、豊富な実証的データを示しながら移民と社会の関係を多面的に読み解き、移民にまつわるさまざまな印象を覆す。「移民の受け入れが社会に与える影響は複雑で、いくつもの要因がある。移民や受け入れ制度に問題を焦点化することで、背景にある社会自体の問題が隠されてきました」と著者の永吉希久子・東京大准教授は指摘する。
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