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四つの国には熱意を持った人々がいる。四国人(しこくびと)を紹介する。

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/170 環境に配慮した暮らしを実践する翻訳家 服部雄一郎さん(44) 自然の中「贈る経済」回す /四国

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服部雄一郎さん=高知県香美市香北町有瀬で、小林理撮影
服部雄一郎さん=高知県香美市香北町有瀬で、小林理撮影

 今年2月から、高知県香美市の山のふもとで暮らしている。これまで主に環境に配慮した暮らしについての海外の著作を翻訳してきた。自らの暮らしも、著作と一体になったかのように自然と溶け合っている。

 翻訳を担当した「ギフトエコノミー」(リーズル・クラーク、レベッカ・ロックフェラー著)が3月、出版された。商品をできるだけ買わず、見返りを求めずに無償で贈与することで、モノやサービスを回すという考え方だ。「7年前に高知に移住してから、近所の人から野菜や果物などをたくさんいただくようになった。言葉は使っていなくとも、ギフトエコノミーを実践している」と感じている。

 結婚、長男の誕生を経て「落ち着いて暮らしと向き合いたい」と、30歳で神奈川県葉山町の職員に転職したことが人生の転機になった。職場はごみ処理担当。「まったく環境問題に関心がなかった」が、町民に訴えるにはまず自分からと、ルールに従ってごみを厳密に分別してみた。すると「ごみの量が一気に5分の1に減った」。町のごみ削減政策にも関与し、一気に環境問題への関心が強まった。勉強し直したくて4年で退職し、米国に…

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