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東京オリンピックの分岐点

/3 1年延期が決定「スポーツ界にお構いなく進んだ」

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国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長との電話協議のため首相公邸に向かう安倍晋三首相=東京都千代田区の首相官邸で2020年3月24日、川田雅浩撮影
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長との電話協議のため首相公邸に向かう安倍晋三首相=東京都千代田区の首相官邸で2020年3月24日、川田雅浩撮影

 新型コロナウイルスの影響で延期となった東京オリンピック。開催か中止か。その分岐点はどこにあったのか。大会関係者が明かした「本音」とともに、この1年余を振り返る。13回連載の3回目は「1年延期が決定」。<次回は6月25日掲載予定>

 安倍晋三首相と国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は2020年3月24日の電話協議で、東京大会を1年程度延期すると合意した。安倍首相は「アスリートの皆さんが最高のコンディションでプレーでき、観客の皆さんにとって安全で安心な大会にするため」と提案。バッハ会長は「100%同意する」と応じ、IOCはその後に開いた理事会で正式承認した。五輪の延期は夏冬通じて初めて。延期時期について「年内」は感染の終息が見通せず、「2年」では費用がかさむとして見送られた。一方、延期決定を受けて大会の重要課題である酷暑を避けるため、春開催案も浮上した。

 スポーツ業界通「まだ、IOCとすり合わせができていないが、大勢は夏に傾いている。大会準備やコロナの終息までの時間的余裕を作るためには、少しでも先にした方がいい」

 IOCは26日、各委員や各国際競技団体(IF)と臨時電話協議で意見交換した。IFからは春開催を望む意見や9月開催案も上がる中、早期決定を求める声が目立った。IOCは、新日程や会場確保の調整を日本側と図りながら、「3週間をめどにはっきりさせたい」と方向性を示した。国内でも新たな開催時期を巡る動きが慌ただしくなった。27日には東京都の小池百合子知事が暑さ対策で札幌に会場移転したマラソンについて、「都民は望んでいる」と東京で開催したい意向を示した。

 組織委幹部A「総理はコロナが(収まらないのが)『おっかない』、都知事は春だと『マラソンを東京に移さないと』、(橋本聖子)五輪大臣は『(北海道出身のため)札幌でマラソンをしたい』。そういう…

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