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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相が任命しなかった。極めて異例の事態の背景や問題点を追います。

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学術会議任命拒否 学問の自由、奪われた先は… 弾圧で勾留された父 日本は戦争に突入

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治安維持法違反容疑で逮捕・勾留された新村猛の予審調書を見る、新村の次男恭さん=京都市北区で2020年10月、南陽子撮影
治安維持法違反容疑で逮捕・勾留された新村猛の予審調書を見る、新村の次男恭さん=京都市北区で2020年10月、南陽子撮影

 日本学術会議の会員候補の任命を菅義偉首相が拒否した問題は、昨年10月の発覚から半年以上経過した今も、任命は行われないままで学問の自由は揺らいだ状態が続いている。歴史上度々脅かされてきた学問の自由。戦前の学問弾圧で2年近く勾留された父を持つ横浜市の新村恭(しんむらやすし)さん(74)は「自由が侵された結果、何が起きたか」、父や社会がたどった道を思い起こし危機感を募らせる。

 父は仏文学者の猛(たけし)(1905~92年)。「広辞苑」を編集したことで知られる言語学者の新村出(いづる)の次男だ。旧制第三高等学校、京都帝国大(いずれも現京都大)を30年に卒業した。自ら回想した戦後の手記によると、「明治維新以後最も自由で最も良い時期」を過ごした青年の一人だったという。ところが時代は移り変わる。

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【学術会議任命拒否】

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