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田中優子の江戸から見ると

法政大総長・田中優子さんのコラム。江戸から見る「東京」を、ものや人、風景から語ります。

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琉球弧

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 6月23日は沖縄慰霊の日である。この時期にたびたび沖縄について思うことを書いてきた。今年は別の観点から書こうと思う。

 安全保障上の重要施設周辺や国境離島の土地利用を政府が調査・規制する「重要土地利用規制法」が16日、参院本会議で可決、成立した。重要施設とは、自衛隊や在日米軍基地などの防衛施設、海上保安庁の施設のほか、原発などの生活関連施設で、その周囲約1キロや国境離島を「注視区域」に指定し、政府がその土地の所有者と土地・建物の利用実態や取引を調査できるようにする。施設機能を妨害する行為があった場合、政府が行為の中止を勧告・命令できる。

 この法律で私が気になったのは、陸上自衛隊がミサイル配備を進めようとしている沖縄県の宮古島や与那国島、そして陸上自衛隊配備に向けた駐屯地が建設されようとしている石垣島である。石垣島を中心とする八重山では、1500年に「オヤケアカハチ」が祭りの復活と重税撤廃を求めて一揆を起こした。琉球王国が離島を支配したからであった。江戸時代はその琉球王国を薩摩藩が搾取した。

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