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やまと・民俗への招待

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やまと・民俗への招待

女嬬、非業の死 十三塚 /奈良

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 時折、東大寺二月堂に参って、奈良盆地を一望する。西の果てには生駒山地の山並みが南北に長く延びて美しい。この山を越えて大阪と大和を結ぶ峠道は多い。暗越(くらがりごえ)奈良街道はその一つでよく知られているが、暗峠から直線距離で4キロ足らず南に十三峠があり、十三街道が通っている。大阪側は八尾市神立(こうだち)から大阪玉造に至り、大和側は平群町福貴畑を経て、竜田・法隆寺へと通じている。

 峠のすぐ北側の尾根頂上に、直径約6・5メートル、高さ1・5メートルほどの丸い大塚(親塚)が築かれ、これを中心にして南北両側の傾斜面に小塚(子塚)がほぼ等間隔に6基ずつ、合計13の塚が並んでいる。西側は信貴生駒スカイラインが通っている。親塚のそばには、「十三塚」と刻んだ嘉永3年(1850)の標石が、大阪の播磨屋太七と淀屋定助によって立てられている。

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