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和解のために 2021

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欧米の認識を作った北朝鮮の慰安婦証言

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第二次大戦中、旧日本軍の軍人・軍属や慰安婦だった韓国人と遺族計35人が、日本政府に総額7億円の補償を求め、東京地裁に提訴した。左手前は提訴に加わった元慰安婦の金学順さん=1991年12月6日撮影
第二次大戦中、旧日本軍の軍人・軍属や慰安婦だった韓国人と遺族計35人が、日本政府に総額7億円の補償を求め、東京地裁に提訴した。左手前は提訴に加わった元慰安婦の金学順さん=1991年12月6日撮影

 1991年に韓国人元慰安婦、金学順(キム・ハクスン)さんが自分は慰安婦だったと名乗り出て以来、この問題にどう対応すべきかをめぐって日本の政府と社会は大きく揺れ動いた。女性に性的奉仕を強いるという極端な人権侵害であり、多くの日本人は被害者に対して償いをすべき問題と捉えた。と同時に、過去に関わることで日本が批判され続けることに割り切れない思いを抱く人も少なくなかった。韓国・世宗大の朴裕河(パク・ユハ)教授は、この問題に関する欧米の理解の背景には北朝鮮元慰安婦の衝撃的な証言があったのではないかと考える。

 8月になれば、金学順さんが声を上げて、「慰安婦問題」が浮上してからはや30年になる。この間、声を上げた元慰安婦のうち多くの方が亡くなり、日本の謝罪と補償もアジア女性基金と日韓合意により2回試みられた。しかし、この問題をめぐる日韓の対立は一向に収まりそうにない。

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