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和解のために 2021

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和解のために 2021

あるべき「記憶継承」 共に考える日を求めて

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世宗大の朴裕河教授=2021年6月18日、坂口裕彦撮影
世宗大の朴裕河教授=2021年6月18日、坂口裕彦撮影

 2002年9月に当時の小泉純一郎首相と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が首脳会談で署名した日朝平壌宣言から、来年で20年になる。もし日朝国交正常化交渉が進んでいれば、難航する慰安婦問題も厳しい日韓関係も違ったものになっていたかもしれないと、韓国・世宗大の朴裕河(パク・ユハ)教授は考える。そして、理解の枠組みに合わせて被害者の証言を取捨選択するのでも、教科書から慰安婦問題の記述を削除するのでもない、「記憶継承」の道を探るよう訴えかける。

 冷戦崩壊後の北朝鮮との交流は、本来望ましいことだったはずだ。しかし、結果としてポスト冷戦時代にようやく始まったポストコロニアリズムの動きは、冷戦の枠組みに押し込まれていた。それはかつての日本帝国が左派を抑圧した結果ともいえるが、そう言って済ませるには事態が深刻すぎる。

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