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沖縄戦

「鉄の暴風」が吹き荒れた沖縄戦から76年。約3カ月に及んだ地上戦は住民を巻き込み、日米合わせて計約20万人が犠牲となった。

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「とにかく平和で」 沖縄慰霊の日、遺骨なき父たちに手を合わせ

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 「沖縄慰霊の日」を迎えた23日、沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園には朝から沖縄戦犠牲者の遺族らが子や孫と訪れた。時折小雨が降る中、亡くなった人々の名前が刻まれた「平和の礎(いしじ)」の前で手を合わせ、肉親の死を悼んだ。

 北中城(きたなかぐすく)村の大城美代子さん(76)は、沖縄戦で父の屋良朝樽(ちょうそん)さんと兄朝功(ちょうこう)さんを亡くした。大城さんが生まれて2週間で朝樽さんは防衛隊として召集され、朝功さんも少年兵だった。2人とも「優しい人だった」と母から聞いたが、記憶はなく、遺骨もない。この日は孫を連れて訪れ、「とにかく平和であってほしい。孫には沖縄戦を勉強させたい」と話した。

 母と訪れた豊見城(とみぐすく)市の小学6年、知念莉花(りな)さん(11)は、大伯父の名前が刻まれた石碑に「安らかに眠ってほしい」と手を合わせた。「コロナ禍で友達と会える日常が当たり前じゃないことを知った。戦争もこういう日常が奪われたのかな。平和の大事さを感じている」。母の幸子さん(46)は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に伴う名護市辺野古沿岸部の埋め立てで政府が沖縄本島南部からの土砂調達を検…

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