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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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河川氾濫を防ぐには? 震災伝承と意外なつながり、住民参加がカギ

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震災伝承と河川管理はつながっていると話す佐藤翔輔・東北大災害科学国際研究所准教授=仙台市青葉区で2021年6月16日午後4時16分、深津誠撮影
震災伝承と河川管理はつながっていると話す佐藤翔輔・東北大災害科学国際研究所准教授=仙台市青葉区で2021年6月16日午後4時16分、深津誠撮影

 東北大災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授(39)=災害伝承学=は、東日本大震災後の伝承に理論とフィールドワークから迫る一方で、中小河川の維持管理に自治体の手が行き届いていない課題の研究にも取り組んでいる。一見、関連が薄そうなのに、佐藤氏が「私の中ではつながっている」と語るその訳は――。出水期を前に研究室を訪ねた。

 きっかけは2019年の台風19号だったという。鳴瀬川水系の川の堤防の決壊により浸水した宮城県大郷町や大崎市鹿島台の調査に訪れた。すると、周囲に高台は無く、地域住民は「農機具を逃がす先は、堤防の上」という。そんな場所で大丈夫か、というのが津波被災伝承の専門家が受けた第一印象だった。

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