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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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バイデン氏が撤退表明演説に込めた思い ビンラディン裏ファイル⑨

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アフガンからの撤退作業を進める米輸送機=カタールのアルウデイド空軍基地で2021年5月(米国防総省提供)
アフガンからの撤退作業を進める米輸送機=カタールのアルウデイド空軍基地で2021年5月(米国防総省提供)

 バイデン米大統領は政治家にしては「胸の内を隠せず、裏表がない人」かもしれない。アフガニスタンから完全撤退を表明した4月の演説文からは「アフガニスタンを好きになれない」という思いがにじむからだ。

 演説は、米同時多発テロ(9・11)事件から20年となる今年9月11日までに駐留米軍を撤退させることを宣言したものだ。アフガンから米国を狙うテロを二度と起こさせない目的を「達成した」のが理由だと説明した。

 米国では、ベトナム戦争より長いアフガン戦争の評判は散々だ。ともに戦う北大西洋条約機構(NATO)軍と合わせれば死者は3500人を超え、9・11の犠牲者を上回る。戦費を含めたもろもろの経費は2兆ドル(約220兆円)ともいわれる。だが、その割に成果は乏しい。国際テロ組織「アルカイダ」の指導者ビンラディン殺害という大金星を挙げたが、それはもう10年前のことだ。

 前任のトランプ大統領は「私の直感では撤退だ」との考えを示したものの、軍部に押し切られる形で2017年8月にアフガン増派を決めた。ただ、これは意外と効果があった。…

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