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数が足りない、多機能すぎ…当事者目線のバリアフリートイレ

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深大寺にある公衆トイレで使い勝手を試す末武洋一さん。下半身まひだが、手すりがあれば車いすから移って使える=東京都調布市で2021年5月15日午後0時27分、春増翔太撮影
深大寺にある公衆トイレで使い勝手を試す末武洋一さん。下半身まひだが、手すりがあれば車いすから移って使える=東京都調布市で2021年5月15日午後0時27分、春増翔太撮影

 東京パラリンピックの開幕まで24日で2カ月。2013年に東京オリンピック・パラリンピック開催が決まったのを機に、駅のホームドア設置などバリアフリー化は進みつつある。しかし、「まだ十分とは言えない」との声は多く、中には「これ、本当にバリアフリー?」と首をかしげたくなるようなものもある。障害のある人に同行させてもらい、現状と課題を2回にわけて紹介する。1回目は、いわゆる「多機能トイレ」に焦点を当てる。【春増翔太/東京社会部】

外出時におむつをつける車いす利用者も

 健常者が外出先でトイレに困ることはさほど多くないのではないか。しかし、車いす利用者にとって、それは尊厳に関わる深刻な問題だ。

 「知人の中には、トイレが見つけられないリスクを考えて外出時におむつを着ける女性もいます」

 そう明かすのは、東京都世田谷区の1級建築士、篠原博美さん(69)。自身は電動車いすを使っている。トイレのことを考え、真夏でも水分摂取を控える。これは車いす利用者の間ではよくある話だという。

 車いす利用者には「多機能トイレ」が不可欠だが、篠原さんによると、「その数が圧倒的に足りない」という。「初めて行く街では多機能トイレを見つけるのに一苦労します。ビルの1階ではなく上層階にあって、行くのに手間がかかることも多い。行ってみたら、おむつ台も併設されていて車いすが中で回転できないこともあります」

 そこが観光名所でも、魅力的な商業施設であっても、近くに多機能トイレがなければ行くことすらちゅうちょしてしまう。

 篠原さんは6年前から、…

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