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孤立しない社会に 就労環境の改善を訴えたパラスイマーの挑戦

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東京パラリンピックの日本代表に内定し、喜びを口にする石浦智美=横浜国際プールで2021年6月5日午後5時12分、村上正撮影
東京パラリンピックの日本代表に内定し、喜びを口にする石浦智美=横浜国際プールで2021年6月5日午後5時12分、村上正撮影

 障害者の就労環境の改善を訴えながら、パラリンピック出場を目指してきたスイマーがいる。東京大会のパラ競泳代表に内定した石浦智美(33)=伊藤忠丸紅鉄鋼。仕事と競技を両立させてきたが、過去3回の選考会では落選。諦めることなく泳ぎ続けてきた思いに迫った。

 「会社が雇用を進めても社内の理解は追いついていない。障害があってもスポーツ、仕事に取り組むことで人間関係が構築でき、孤立しない社会になるはず」

 2008年のリーマン・ショックによる影響が影を落としていた10年3月、恵泉女学園大(東京都多摩市)を卒業したが、就職難に巻き込まれた。パソコンの表計算ソフトなどを学ぶ職能訓練を受けた1年後に、大手化学メーカーへ就職した。石浦には先天性の緑内障があり、「明るい、暗いが分かる程度」と説明する。

 人事部に所属した3年間は社員の出張計算や残業代の経理作業を担った。仕事の領域を拡大したいと思いながらも、思うようには進まず社内の理解を求めて動き始めた。自分自身だけの問題と捉えず、障害がある同僚に仕事内容や周囲からの配慮を聞き取り、受け入れる側の管理職にはアンケートを実施。資料をまとめ、障害者理解を深めてもらうためのワークショップ開催を提案した。

 健常者の同僚に社内でアイマスクや耳栓を付けて1日を過ごしてもらい、…

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