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ビンラディンファイル/9止 イランとの相克 アルカイダ、息潜め

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 イランの首都テヘラン市内を走る白のフランス製ルノーのセダンに2人乗りバイクがすーっと近づく。その直後、サイレンサー(消音機)付き銃から5発の銃弾が放たれた。4発が運転する初老の男性と助手席の女性を射抜き、絶命させる。2020年8月7日午後9時ごろに起きた謀殺事件を、イランのメディアは「レバノン人の教授と娘が何者かに殺された」と短く伝えた。一方でレバノンのメディアは直後に「該当する人物は存在しない」と報じ、真相は闇の中に消えたかに見えた。

 だが、事件は米紙ニューヨーク・タイムズの特報で再び脚光を浴びる。殺された男が国際テロ組織「アルカイダ」ナンバー2のアブドラ(57)=通称・マスリ、女性は娘のマリアム(29)と分かったからだ。マリアムは、ビンラディンの後継者とされた息子ハムザの未亡人でもあった。

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