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「ナイト・ドクター」 医療現場の課題、等身大で=田中里沙

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 コロナ禍でエッセンシャルワーカーの方々への感謝と共に、その仕事の大変さの一端を知ることになった。収束のめどはまだ見えない中で、医師や看護師の労働環境は容易に改善されないし、医療の切迫に対峙(たいじ)する緊張感は想像を超えるものがあると思う。

 夜間専門の救急医療をテーマにしたドラマ「ナイト・ドクター」(フジテレビ系列、月曜午後9時)には、現代社会の課題が等身大で投影されている。

 働き方対策として新たに発足した夜間専門チームに所属する5人の医師は、キャリアも考え方も仕事姿勢も多様。主演の波瑠さんは、医師としての使命感に燃え、プライベートの時間でも現場に遭遇すれば、人の命を助けることを最優先する。過去には、自宅で倒れた母が救急車に乗るも、受け入れ先の病院が見つからず、たらい回しになった果てに命を落とすという悲しい経験をしている。やるしかない、決して諦めないとの気持ちは固い。

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