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街ダネ記者の半世紀

秋田県の北部。それぞれの土地柄が持つ新鮮さや、自然、歴史、そこに息づく人々の暮らしに触れてきた記者生活を振り返ります。

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県北取材メモから/10 大湯環状列石 縄文人の精神文化伝える /秋田

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 「今春、発見からちょうど90年です」と、歳月の流れをかみしめるのは、鹿角市教育委員会教育次長の花ノ木正彦さん(53)だ。「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つで、世界遺産登録が7月に決まる見通しの大湯環状列石の保存や活用を担う生涯学習課長と大湯ストーンサークル館長を兼務している。

 満州事変が起こり、大不況に見舞われた1931(昭和6)年。この年の4月、耕地整理に伴う水路建築中に「野中堂環状列石」の一部が見つかり、やがて大湯環状列石の発見につながった。

 市教委によると、かつてこの一帯はほぼ台地で、果樹園や畑地が広がっていた。考古学者らの地道な調査や研究が続き、復元作業が始まったのは1998年以降だ。

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