ザンビア 中国製空港、草原に威容(その1) 資源国「債務のわな」術中

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ザンビア中部ヌドラで中国系企業が建設する新国際空港。大型ダンプが土砂を運んでいた=2021年5月29日、平野光芳撮影
ザンビア中部ヌドラで中国系企業が建設する新国際空港。大型ダンプが土砂を運んでいた=2021年5月29日、平野光芳撮影

 土ぼこりが舞う中、未舗装のでこぼこ道を車で進むと、草原の中に巨大なガラス張りの建物が姿を現した。アフリカ南部ザンビアの首都ルサカから北に300キロの都市ヌドラ。建物は、中国系企業が建設を進める「コッパーベルト国際空港」だ。約15キロ東にある古い空港に置き換わる形で整備され、事業費は約4億ドル(約440億円)。建設現場のゲートには監視カメラが設置され、警備員が厳しく出入りをチェックしていた。

 地元の民家を訪ねた。「新空港ができれば交通の便が良くなり、子や孫も空港関連の仕事に就けるのでは」。主婦のフェビー・ムタレさん(64)は語る。だがここは路線バスも通らず、自転車さえ「ぜいたく品」だ。土地収用で多くの家が立ち退き、残された家はトタン屋根の質素な造り。近代的な空港の威容とは対照的だ。

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