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室町の兄妹・流れ公方と忘れられた尼

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/2 「下克上」有効と知らせた過酷刑 生まれながらの「半分将軍」 /京都

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 戦国時代を代表する言葉に「下克上」がある。立場や身分が下の者が、上の者を追い落として権力を握る行為で、「秩序の破壊」ともいえる。社会を混乱させるだけでなく、多くの血を流すことにもなりかねない。

 従来「戦国時代の始まり」とされた「応仁の乱」(1467~77年)とそれが収まってから約15年間。各地で紛争はあるが、意外に「下克上」はほとんどない。戦国ファンが思い描く「斎藤道三の国盗(くにと)り」「大内氏に対する重臣・陶(すえ)氏の裏切り」など著名な事件は、ほぼ16世紀の出来事になる。

 「戦国の始まり」と見なす意見が強まっている明応2(1493)年の政変は、室町幕府のトップ・将軍が引きずり下ろされた事件だった。しかも、その将軍・足利義稙(よしたね)の権威失墜を狙い、京で市中引きまわしの刑にして衆目にさらした。

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