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鶏卵汚職

農相在任中に賄賂を受け取ったとして収賄罪に問われた吉川貴盛元衆院議員に対し、地裁が有罪判決。背景に迫ります。

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鶏卵汚職、重ねた「政界工作」 裁判で全貌明らかになるか

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アキタフーズグループの秋田善祺元代表=同社ホームページより
アキタフーズグループの秋田善祺元代表=同社ホームページより

 元農相で元衆院議員の吉川貴盛被告(70)=収賄罪で起訴=に現金500万円を渡したなどとして、贈賄罪と政治資金規正法違反に問われた大手鶏卵生産会社「アキタフーズ」(広島県福山市)グループ元代表の秋田善祺(よしき)被告(87)は28日、東京地裁(向井香津子裁判長)で開かれた初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 秋田被告は一代で会社を養鶏業界トップクラスに築き上げ、業界の代表として政界とのパイプ役も担った。農水族議員に「政界工作」を重ねる中、陳情は一線を越え、検察の捜査対象となっていった。

 汚職事件の端緒は、2019年参院選を巡る大規模買収事件だ。東京地検特捜部などは、元法相の河井克行元衆院議員=1審で実刑判決、控訴中=と、妻の案里元参院議員(47)=1審で有罪確定=を公職選挙法違反容疑で逮捕した約2週間後の20年7月4日、…

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【鶏卵汚職】

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