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中国共産党100年

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台湾統一、行き詰まり 習指導部、シナリオ描けず

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北京の中国共産党歴史展覧館で流されている習近平国家主席の映像=北京で2021年6月25日、AP
北京の中国共産党歴史展覧館で流されている習近平国家主席の映像=北京で2021年6月25日、AP

武力路線、米軍と衝突リスク/平和路線、民意が強い拒否感

 中国の習近平指導部は7月1日の中国共産党創建100年を前に、台湾への統一圧力を増している。ただ米国が台湾への軍事的関与を強めていることもあり、武力統一はリスクが大きい。平和統一には台湾の民意が強い拒否感を示しており、習指導部は具体的なシナリオを描けていない。

 「台湾は中国の一部だ。私は中国を愛する」。中国系香港紙「文匯報」(電子版)は25日、台湾市民が上海にある共産党の記念館を訪れ、掲示板にこう記したと報じた。党創建100年を前に各地で中台交流イベントが開かれ、統一に向けたキャンペーン報道が増えている。中国政府が25日に発表した政党制度に関する白書でも「台湾独立勢力を抑え込み、祖国統一の大業を推進する」と明記した。

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