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愛知リコール不正

愛知県知事の解職請求(リコール)を目指した運動。署名偽造に関与した疑いで、活動団体事務局長らが逮捕されました。

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リコール署名偽造 河村市長と高須氏をつないだ被告の栄光と転落

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リコール署名偽造疑惑が報じられ、記者会見を開いて関与を否定する田中孝博事務局長=愛知県庁で2021年2月16日午後5時42分、太田敦子撮影
リコール署名偽造疑惑が報じられ、記者会見を開いて関与を否定する田中孝博事務局長=愛知県庁で2021年2月16日午後5時42分、太田敦子撮影

 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、地方自治法違反の罪で起訴された「愛知100万人リコールの会」事務局長の田中孝博被告(60)。その半生をたどると、立身出世の夢を抱き、落選を重ねながらも政治家への道を追い続ける野心家の一面が見えてくる。リコール運動でも、河村たかし名古屋市長と高須克弥氏を引き合わせるなど存在感を強めていったが、皮肉にもそれが転落の始まりだった。【藤顕一郎、高井瞳】

 1989年、名古屋・栄の繁華街。うどん屋の店長をしていた、当時28歳の田中被告は休憩時間に立ち寄ったパチンコ店で、一人の男性に肩をたたかれた。

 「一緒にやらんか」。振り返ると、当時の名古屋市議会・自民党会派の重鎮、渡辺昭氏(89)が笑みを浮かべて立っていた。田中被告が政治の道に足を踏み入れた瞬間だった。

     ◇

 61年、長野県出身の父、愛知県平和町(現稲沢市)出身の母との間に生まれた。目立つことが好きで、小学校で児童会長…

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