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ロッテ佐々木千隼「ドラ1」でも、華々しくなくても強く生きる

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ロッテの佐々木千隼=メットライフドームで2021年6月20日
ロッテの佐々木千隼=メットライフドームで2021年6月20日

 「ドラフト1位」。字句通りとらえれば、その年のプロ野球ドラフト会議で、各球団が最も高い評価を下した選手のことだ。今季の新人、阪神・佐藤輝明や広島・栗林良吏のように、見込まれた実力通りに華々しく活躍する選手は多い。一方で、入団時は芽が出ずとも努力を続け、生きる場所を見いだす選手もいる。今季、ロッテのリリーフの要として奮闘している5年目右腕の佐々木千隼投手(27)はその一人だ。

 佐々木千は東京都立日野高、桜美林大出身。大学4年時の2016年、首都大学野球リーグで、東海大の菅野(現巨人)と並ぶ53イニング連続無失点を記録し、秋季リーグで初優勝に貢献した。150キロ超の速球を武器とする本格派の「ドラ1」候補として注目を集めた。

 佐々木千の名がさらに広まったのは、同年10月のドラフト会議当日。最初の入札では指名されなかったが、いわゆる「外れ1位」で史上最多の5球団が競合したのだ。交渉権を得たのはロッテだった。

 大卒のドラフト1位であれば、当然即戦力として期待される。1年目の17年、佐々木千は先発として起用された。ところが、何度登板しても球速は140キロをわずかに超える程度で、伊東勤監督(当時)も「もっと思い切って投げてほしいんだけどな」と何度も首をかしげた。結局、この年は15試合で4勝7敗、防御率4・22と物足りない成績だった。

 苦難は続く。翌年はシーズン途中に…

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