美しき「中田の棚田」再生へ 耕作放棄地で住民始動 ブランド米や体験催しなど工夫 紀美野 /和歌山

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中田の棚田(右奥)の再生を目指す協議会のメンバーら=和歌山県紀美野町で、山口智撮影
中田の棚田(右奥)の再生を目指す協議会のメンバーら=和歌山県紀美野町で、山口智撮影

 地権者や住民の高齢化で、大半が耕作放棄地となっている紀美野町小川地区にある「中田の棚田」を再生させようと、住民有志が活動を始めた。荒れた水田を耕して生産する米のブランド化を目指し、田植え体験やキャンプといったイベントにも活用するなど、棚田を通じた地域おこしに取り組んでいる。「こんなにきれいな所だったなんて」。一度離れたからこそ気付かされた故郷の無二の風景への住民の思いが、棚田復活の原動力になっている。【山口智】

 中田の棚田は、ススキの名所として知られる生石高原の北斜面につくられている。標高200~300メートルの間に約6万5000平方メートル、300枚近い田が広がる。この地域は、かつて高野山の荘園で、同町などによると、高野山に伝わる国宝の古文書「又続宝簡集」の中の「天野社一切経会段米納日記」(室町時代)には、この地域から多くの米が高野山に納められていたことが記され、中世から水田があったとみられるという。

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