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2020年7月の九州豪雨では、氾濫した球磨川沿いを走るJR肥薩線が橋の流失など甚大な被害を受けた。全線復旧には巨額の費用が必要だが、JR九州は新型コロナウイルスの感染拡大で業績が悪化しており、不採算路線である肥薩線復旧への道のりは険しい。復旧に向けたJRと自治体との協議も始まる気配はなく、沿線住民らは不安を募らせている。
熊本県南部の山間部を流れる球磨川沿いの細い道を時折、工事車両が走り抜ける。新しいアスファルトが敷かれた道路脇には鉄道用信号が立っている。豪雨前、肥薩線の線路だった。豪雨で寸断された道路の迂回(うかい)路としてJR九州が自治体などに線路を提供し、球磨村や八代市坂本町などの約15カ所計4キロが応急路として舗装されている。
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