習近平氏に難題 米との競争激化、少子高齢化 中国共産党100年

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中国国旗を手に、毛沢東ら「建国の指導者たち」の銅像前で整列する高校生たち。中国共産党創建100年を前に、歴史学習が各地で実践されている=中国河北省石家荘市で2021年5月、米村耕一撮影
中国国旗を手に、毛沢東ら「建国の指導者たち」の銅像前で整列する高校生たち。中国共産党創建100年を前に、歴史学習が各地で実践されている=中国河北省石家荘市で2021年5月、米村耕一撮影

 中国共産党は7月1日、創建100年の記念日を迎える。習近平党総書記(国家主席)は党員、国民の団結と忠誠を促すため、党の歴史をフルに活用している。その視線の先にあるのは、「建国の父」とされる毛沢東の時代に匹敵する権力の集中と、長期政権の実現だ。だが、米国との競争激化や少子高齢化、格差の拡大など、中長期的な難題は積み重なっている。

歴史学び忠誠求める

 中国河北省石家荘市にある毛沢東ら「建国の指導者たち」の銅像前を5月中旬に訪れると、100人近い高校生たちが集まっていた。ここは1940年代、国民党と戦っていた共産党が指揮拠点を置き、今は記念館が建つ。

 「学習を通じ、先輩革命家の素晴らしい伝統と尊い革命精神を継承し、党を愛し、国を愛し、責任を持ってこの時代を引き受ける青年になりたい」

 誓いの言葉を述べた高校生たちは、希望者の中から校内で選抜されたという。

 結党から100年で党員9514万8000人を擁する世界最大級の執政政党となった中国共産党。創建100年の記念日が近づき、こうした歴史学習が各地で実践されている。国営テレビは党草創期のドラマを相次いで放映。各地の博物館は競うように党史を振り返る展示をしている。新型コロナウイルスの感染が収束に向かい、党史ゆかりの地では「紅色の旅」と呼ばれる歴史ツアーが盛ん。中国全土が、あたかも巨大な「歴史教室」と化しているかのようだ。

 習氏は党総書記に就任した直後から「各部門幹部は党史、国史を熱心に学習しなければ…

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