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東京オリンピックの分岐点

/11 海外客断念、受難の聖火「開会式まで何とかつないで」

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聖火リレーを一目見ようと集まった大勢の人たち=名古屋市東区のオアシス21で2021年4月5日午後1時5分、兵藤公治撮影
聖火リレーを一目見ようと集まった大勢の人たち=名古屋市東区のオアシス21で2021年4月5日午後1時5分、兵藤公治撮影

 新型コロナウイルスの影響で延期となった東京オリンピック。開催か中止か。その分岐点はどこにあったのか。大会関係者が明かした「本音」とともに、この1年余を振り返る。13回連載の11回目は「海外客断念、聖火リレー」。<次回は7月3日掲載予定>

 2021年2月末、一つの決断に向けて関係者の動きが慌ただしくなった。国際オリンピック委員会(IOC)は海外からの観客の受け入れ判断を「4~5月」と示す一方で、大会組織委員会の橋本聖子会長は「観客の全体像を打ち出すのはできるだけ早い方がいい」と、聖火リレーがスタートする3月25日の前が判断時期との見解を示した。

 組織委幹部B「国民にできるだけ安心してもらうには、早めに方針を示す必要がある。その時期がいつかと言えば、やはり聖火リレーが始まる時期だ。政府の中には『海外からの観客を受け入れない』と早くアナウンスすべきだとの声がある」

 感染力が強いとされる変異株の流行が欧州などで拡大していた。水際措置の強化のため、政府内は海外客の受け入れ断念に傾いていた。3月3日午後、IOC、国際パラリンピック委員会(IPC)、政府、東京都、組織委のトップによる5者協議が開かれたが、「海外客の受け入れは月内に判断する」にとどまった。

 組織委幹部D「みんなどこかで内心(海外観客を)諦めないといけない時が来ると思いながらも、最後は誰がスイッチを押すか。あとはタイミングの問題で、それは政治スケジュール。IOCとの隔たりは常にいろいろな場面である。自分たちが言える線は…

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