アメリカのマンション崩落、3年前に兆候 警告されても修繕せず

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知人の安否が分からないという男性は花飾りの前でひざまずいた=米フロリダ州マイアミ近郊で2021年6月30日、AP
知人の安否が分からないという男性は花飾りの前でひざまずいた=米フロリダ州マイアミ近郊で2021年6月30日、AP

 米南部フロリダ州マイアミ近郊で6月24日に起きた12階建てマンション崩落事故は、1日で発生から1週間になる。これまでに18人の死亡が確認され、145人が安否不明だ。高級リゾート地に建つ築40年のマンションには異変の兆候が以前からあった。3年前、柱や壁に亀裂や剥離が見つかり、大規模な修繕の必要性を指摘されていたが行われていなかった。

 「建物の地下か下層から崩れ始めた」。崩落をとらえたカメラ映像を見た専門家はこうした見方を示している。事故は24日午前1時25分(日本時間同日午後2時25分)ごろ発生。米メディアによると、約10分前、異音に気づいて部屋を出た居住者のサラ・ニールさんが、1階のプールデッキや駐車スペースの一部が地下に崩れるのを目撃していた。崩落直前、「地面に穴が開いている」と夫に電話して連絡が途絶えた居住者の女性もいる。

 その地下では異変が起きていた。…

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