職業病1位・腰痛を減らせ 本腰入れるIKEAの狙いと秘策

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台車の幅にすっぽりと収まるよう設計された商品を棚の1段目から引き出すハイネル・ピーターさん=2021年6月24日午前10時32分、太田敦子撮影
台車の幅にすっぽりと収まるよう設計された商品を棚の1段目から引き出すハイネル・ピーターさん=2021年6月24日午前10時32分、太田敦子撮影

 家具大手「イケア」が進める社員の腰痛対策が注目されている。倉庫スタッフの半数を女性にし、商品の設計段階から働き方を変える取り組みだ。【太田敦子】

 職業病で最も多いのが、腰痛だ。厚生労働省によると、4日以上の休業を伴う業務上疾病の6割を「災害性腰痛」が占め、2位の熱中症を大きく引き離す。最近は女性や高齢者の職域が広がり、企業にとって腰痛対策は人材確保の面からも喫緊の課題になっている。

 愛知県の郊外にある大型店「IKEA長久手」に6月24日、厚労省愛知労働局の伊藤正史局長ら労政関係者が訪れた。進んだ腰痛対策を視察するのが目的で、店の最高責任者(マーケットマネジャー)、ハイネル・ピーターさんが物流担当者らの働くバックヤードを案内した。

 担当者のみが出入りする商品の在庫保管場所は約3300平方メートルと広大だ。高さ約14メートルある金属製の棚が延々と連なり、組み立て式家具など商品の箱が整然と積み上がる。

 ピーターさんが一番下の棚にある商品を引き出し、幅約60センチの台車に載せると、すっぽり…

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