農家提供の食材で「おすそわけ食堂」 笑顔や喜びの循環目指す22歳

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「店名は地域の窓口になり、人々が円(まど)になれる場になってほしいと付けました」と話す陶山智美さん=高知県香美市香北町韮生野で、2021年6月15日午後2時56分、小林理撮影
「店名は地域の窓口になり、人々が円(まど)になれる場になってほしいと付けました」と話す陶山智美さん=高知県香美市香北町韮生野で、2021年6月15日午後2時56分、小林理撮影

 高知県香美市香北町韮生野に「おすそわけ食堂まど」はある。民家を改装した16席の食堂に、昼は近くで働く人、夜は地元の人が吸い込まれていく。週末は子どもたちの歓声が響く。食堂を切り盛りする陶山智美さん(22)は、「おすそわけの輪が広がれば、世の中はもっとよくなるはず」と信じて、食材に向き合う。

 鳥取県出身の陶山さんは「中山間地で農業をしたい」と高知大学に進学した。しかし、実際の農家の姿を見て印象に残ったのは、形の悪さや少しの傷で廃棄される食材の多さだった。「せっかく育てた食材なのに」。思いついたのが、農家で余った食材を使った料理を出す食堂だった。

 子ども食堂の運営団体を巡るなどして、食堂の運営方法を学んだ。食材調達は身近な農家からもらう分に加え、子ども食堂向けに売れなかった食材を無料で提供してくれるルートを利用させてもらうことにした。大学4年だった昨年9月、香美市内の今とは別の場所を間借りして、夜だけ開く「おすそわけ食堂まど」をオープンした。

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