「胸見られたくない」 乳がん経験女性の悩み「乙女温泉」が解決

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「乙女温泉」が生まれた蓬萊湯=兵庫県尼崎市で2021年7月1日午後5時29分、中村清雅撮影
「乙女温泉」が生まれた蓬萊湯=兵庫県尼崎市で2021年7月1日午後5時29分、中村清雅撮影

 乳房のなくなった胸を人に見られたくない。そんな悩みを酌み取り、乳がんを経験した女性に銭湯を貸し切りにする取り組みがある。名付けて「乙女温泉」。全国で共感の輪が広がり、各地で催されている。その源流は、地方都市の小さな銭湯にあった。

 「人工乳房を触ったことがあるけど、結構重い」「乳房の再建は、治療の過程によって方法やタイミングが違う」「何もしない人もいて、考え方は人それぞれだと思うよ」

 兵庫県尼崎市の住宅街にある銭湯「蓬萊湯(ほうらいゆ)」。敷地内で採掘された温泉が楽しめるこの銭湯で6月、事前に申し込んだ10人ほどの女性が集まり、湯上がり姿で自らの乳がん体験を語り合った。乙女温泉の時間は、女湯も男湯も参加者に開放される。リラックスした状態での交流は盛り上がり、あっという間に2時間が過ぎた。参加した50代の主婦は「かつて胸があった場所を洗うのは嫌だった。今日はみんなで温泉に入り、…

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