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ワクチン副反応「疑い例」 重いアレルギーは10万回に1件

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都庁職員体育室で新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける都職員ら=東京都庁で2021年7月1日午後0時5分(代表撮影)
都庁職員体育室で新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける都職員ら=東京都庁で2021年7月1日午後0時5分(代表撮影)

 新型コロナウイルスワクチンは供給が追いつかないといったトラブルがみられるものの、「1日100万回」という政府の目標が達成されるなど、接種は徐々に広がっている。その一方、気になるのが副反応だ。これまでに1万件以上の疑い例が報告されているが、どうなっているのか。【矢澤秀範、金秀蓮】

厚労省部会「引き続き国内外の情報注視」

 東海地方で看護師を目指す女性の専門学校生(18)は、1回目の新型コロナのワクチン接種を5月に受けたところ、翌日に38度以上の熱が出た。注射された方の腕が上がらないほどの痛みもあったという。2回目は39度以上の熱が出たが、いずれも2日後にはほぼ回復した。「副反応のことは知っていたので、あわてなかった」と振り返る。

 ワクチンにはどんな副反応があるのか。米ファイザー社製ワクチンを先行接種した医療従事者約2万人を対象にした厚生労働省の健康調査によると、90%以上の人は接種した部分に痛みを感じた。2回目の接種を終えた後に全身のだるさや頭痛などを自覚するケースも多く、倦怠(けんたい)感69・4%▽頭痛53・6%▽発熱38・4%――などが多かった。翌日に発症する場合が多いが、3日以内には治まるという。

 こうした症状は男性よりも女性に多く見られ、若いほど頻度が上がる傾向もある。米モデルナ社製の接種を受けた自衛隊職員らを対象にした健康調査では、1回目の後に発熱や頭痛などを訴えたケースは、ファイザーより多い傾向が見られたが、接種回数が少なく、対象も若い男性が多いため、単純な比較は難しいという。

 ワクチン接種で最も重い副反応の一つとされるのが、アレルギー反応の「アナフィラキシー」だ。厚労省によると、ファイザーのワクチン接種後にアナフィラキシーと診断されたのは、約2324万回の接種のうち238件(6月13日時点)。100万回当たり10件の割合で、米国(4・7件)より多いが、英国(14・2件)より少ない。発症者の98%が65歳未満で、女性が95%。ほとんどの人は回復している。モデルナのワクチン接種は約44万回で、アナフィラキシーに該当した報告はないという(6月13日時点)。

 一方、頻度は少ないものの、接種後に「心筋炎」や「心膜炎」を起こしたケースが国内外で報告されている。心臓の筋…

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