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岐路の風景

歴史の転換期となった文化的事象を取り上げ、現代の視点から改めてその意義を探ります。

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ニュータウン、再生の動き 人口増の時代、郊外に続々 脱「都心の分室」、個の魅力を

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リノベーションが予定されている神戸市西区の西神中央駅前の広場=神戸市西区で、2021年6月25日午前10時59分、山田麻未撮影
リノベーションが予定されている神戸市西区の西神中央駅前の広場=神戸市西区で、2021年6月25日午前10時59分、山田麻未撮影

 戦後の急速な経済発展と都市人口の増加、大気汚染や騒音など都心住環境の悪化を背景に、全国で造られた郊外のニュータウン(NT)。今、各地で人口減少・高齢化の問題に直面し、現代のライフスタイルや嗜好(しこう)に合わせて衣替えする動きも出ている。神戸市の事例を探った。

 神戸は地勢的に六甲山系と海に挟まれ市街地が狭い。そのため山を削ってNTを造り、その土砂を海に埋め立てて臨海工業用地や商業・住宅用地として人工島を造った。1950年代後半から始まった都市開発で、「山、海へ行く」と言われるものだ。戦後、阪神大震災時を除いて増加してきた人口は2012年以降連続して減少し、15年には福岡市に、19年には東京と隣接する川崎市に抜かれた。神戸市は、街の「リノベーション」を打ち出し、NTの再生と駅を中心とした空間の再構成を進めている。

 市のプロジェクト「リノベーション・神戸」の対象の一つが、市営地下鉄西神中央駅(西区)を中心とするNTだ。82年に入居開始。地下鉄の終点で三宮まで30分。西区は市内9区で人口が最も多いが、13年以降は減少が続き、若い世代をいかに呼び込むかが課題だ。市は駅周辺ににぎわいを生み出そうと、総合庁舎や文化・芸術ホール、図書館などの新設を計画している。

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