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熱海土石流

静岡県熱海市伊豆山地区で2021年7月3日、大規模な土石流が発生。災害関連死を含む27人が犠牲、1人が行方不明に。

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豪雨、7月上旬に集中 山を背にした住宅街で相次ぐ被害

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被災状況を確かめる警察官と関係者ら=静岡県熱海市で2021年7月3日午後4時36分、西夏生撮影
被災状況を確かめる警察官と関係者ら=静岡県熱海市で2021年7月3日午後4時36分、西夏生撮影

熱海土石流

 山の斜面を背にした住宅地が、豪雨による土砂崩れで被害を受けるケースは相次いでいる。近年では、梅雨前線が停滞するなどの影響で記録的な大雨となり、甚大な被害が7月上旬に毎年のように発生している。

 広島市で77人が犠牲となった2014年8月の広島土砂災害では、集中豪雨により100カ所以上で土石流が起き、約400棟の家屋が全半壊、1万人以上が被災した。土砂災害対策の不備や、避難情報の伝達の遅れなどが問題となった。

 18年7月には西日本を中心に梅雨前線が停滞し、線状降水帯が発生した。14年の災害を受けて警戒区域の指定は進んでいたが、対策が完了していない山を切り開いて造成された住宅地などで土砂災害の被害が起きた。河川の氾濫も相次いで多くの住宅が浸水し、死者・行方不明者は各地で計200人以上に上った。

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