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<滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>
長崎市在住の藤川幸之助さん(59)の「絵本 こどもに伝える認知症」シリーズ全5巻がこのほど出そろった。認知症の母を介護した切ない実体験を言葉にしてきた詩人はいま、子供に何を伝えたいのだろう。
昨年3月の「赤ちゃん キューちゃん」から始まり、今年5月の第5弾「じいちゃん、出発進行!」で完結した。若手画家4人と組んだ書き下ろし。孫からみた認知症の祖父母の物語の巻末には、子供にも分かるように、この病気に関する「解説」が載っている。
高齢者と同居している子供は多くない。見たことのない病気のことが理解できるのか。そう問うと、藤川さんは少し考えて、母の介護をしていた亡父について話し始めた。忘れられない光景があるという。
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