アフリカで日本の中古車が人気 市場成長の裏に「思わぬ落とし穴」

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ショッピングモールの駐車場に並ぶ日本の中古車=ザンビアの首都ルサカで2021年6月1日午後3時29分、平野光芳撮影
ショッピングモールの駐車場に並ぶ日本の中古車=ザンビアの首都ルサカで2021年6月1日午後3時29分、平野光芳撮影

 アフリカで日本の中古自動車が根強い人気を保っている。アフリカの経済発展に伴い、日本から輸出された中古車はこの約10年でほぼ倍の規模に成長し、2020年は約28万台だった。だが人気の陰に「思わぬ落とし穴」もある。現地の中古車事情を探った。

町中行き交う日本車多く

 「ピー、ピー。カードが挿入されていません」。日本から約1万2000キロ離れたアフリカ南部の内陸国ザンビアで、突然、日本語を耳にした。5月下旬、首都ルサカの国際空港で迎えの車に乗り込み、運転手がエンジンをかけた際、日本語のアナウンスが車内に響いたのだ。それは自動料金収受システム(ETC)車載器の警告音だった。

 車はトヨタ自動車のセダン。フロントガラスには広島県内の整備工場で受けた車検のシールがそのまま貼られていた。運転手はETCのアナウンスもシールの意味も理解していなかったが、これまで気にせず使ってきたという。

 ヴィッツ、フィット、ムラーノ、ラクティス、アリオン……。道路を行き交う車を注意して見ると、大半が日本車だ。試しにショッピングモールに駐車中の車を数えてみると、74台のうち7割に当たる53台が中古とみられる日本車で、7台が新車とみられる日本車、残りの14台が他国メーカー車だった。アフリカでは21世紀に入って中国の経済進出が進み、今回ザンビアを訪れたのも中国に関する取材が主な目的だっただけに、日本の中古車の存在感は意外だった。

安さ、高品質、維持管理も容易

 なぜこれほど人気なのか。中…

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