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沈黙してはいけない 読者欄で「五輪中止を」、作家・赤川次郎さん 開催判断もコロナ対策も利権優先

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作家の赤川次郎さん=東京都港区で2021年6月24日、前田梨里子撮影
作家の赤川次郎さん=東京都港区で2021年6月24日、前田梨里子撮影

 世論に押され、東京オリンピックは無観客となるのか。開会式では観客の上限1万人のほかに大会関係者らが入場できる別枠が用意されるという。その「別枠」なるものを嫌うベストセラー作家がいる。赤川次郎さん(73)は五輪の開催に納得できず、思い余って朝日新聞の読者投稿欄に一文を寄せた。さっそく赤川さんと会う約束をした。

 6月6日の朝日新聞朝刊。くだんの紙面を開くと、<赤川次郎>の名前で<五輪中止 それしか道はない>とあった。一瞬、ご本人かどうかといぶかしんだが、職業は作家というから間違いない。だが、赤川さんなら紙面をもらって寄稿することだってできたのでは。まずはそう聞いてみた。「特別な立場ではなく、一市民としての意見を載せたかったということです。この欄なら、頼まれたのでなく自分から進んで書いたことが一目で分かりますから」。掲載翌日から、知り合いに会う度に「見たよ」と声を掛けられた。「勇気があるね、とも言われましたが、それほど思い切ったことですかね?」と首をかしげる。

 投稿はこんな書き出しで始まる。<想像してみよう。恋人たちが身を寄せ合って夜の川辺を歩く姿を。孫の誕生日に集まった3世代の家族が互いに抱き合う光景を。今、私たちが求めているのは、そんな「日常」が戻った世界であるはずだ>。赤川さんはさらに、五輪を開催することが日常を取り戻すことに逆行すると説明し、こう訴えている。<経済は取り戻せても、人の命は取り戻せないのだ>

 字数は500字と限られている。…

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