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「菊一文珠四郎包永」社長・柳澤育代さん(奈良市) 刀鍛冶の誇り、国内でも /奈良

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ダマスカス包丁磨きスタイルの牛刀を手にした柳澤育代さん=奈良市雑司町で、東山潤子撮影
ダマスカス包丁磨きスタイルの牛刀を手にした柳澤育代さん=奈良市雑司町で、東山潤子撮影

 約750年前、鎌倉時代から刀鍛冶の家業を守ってきた「菊一文珠四郎包永(かねなが)」(菊一、奈良市)。現在は観光客に人気の「春日鹿まんじゅう かのこ」など土産物の販売やカフェ、レストランなどの経営で知られるが、製造・販売する包丁は、米国では「よく切れる包丁と言えば、キクイチ」と言われるほどだ。包丁の業界でも珍しい女性社長、柳澤育代さん(53)の目は日本国内でブランドを高めることに向いている。【東山潤子】

 柳澤さんによると、13世紀の終わりに頭角を現した菊一文珠四郎包永だったが、明治維新で刀鍛冶を取り巻く環境が大きく変化する。1876年に廃刀令。80年、若草山のふもとに拠点を移し、小刀をつくりながら土産物販売や団体客を対象とした飲食店を経営するようになった。包丁の製造・販売は戦後に始めた。

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