連載

奇跡の傍らで

出産のリアルを描いた人気漫画「コウノドリ」のモデル、荻田和秀医師が命が誕生する現場からの思いをつづります。

連載一覧

奇跡の傍らで

コロナワクチン、妊婦も心配無用 遺伝子書き換えあり得ない=荻田和秀・りんくう総合医療センター産科医

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
風疹ワクチンのように妊娠中に接種できないワクチンもあるが、新型コロナウイルスワクチンは妊娠中でも接種できる=マンガ「コウノドリ」(C)鈴ノ木ユウ/講談社
風疹ワクチンのように妊娠中に接種できないワクチンもあるが、新型コロナウイルスワクチンは妊娠中でも接種できる=マンガ「コウノドリ」(C)鈴ノ木ユウ/講談社

 新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいます。医療従事者や高齢者から始まった対象は、現在若年層にまで広がり、妊婦も接種できるようになりました。悩む人も多いでしょうが、結論を言えば、僕は妊婦さんでも接種してほしいと思います。

 海外では既に多くの妊婦がワクチン接種を受けています。日本でも医療従事者の妊婦は接種済みです。それらのデータが次々に公開され、母体や胎児に影響はみられないという見解が世界標準になりつつあります。でもSNSなどを通じて不安をあおる情報がちまたにあふれています。実際に僕の担当している妊婦さんにも「どうしたらよいか」と悩む人が少なからずいます。

 不安を感じる理由の多くは、新型コロナウイルスワクチンがメッセンジャー(m)RNAワクチンだからです。「そんなん聞いたことない」という人は多いでしょう。従来のワクチンは、病原体の一部や毒性を弱めた病原体そのものを注射する生ワクチンや弱毒化ワクチンでした。mRNAワクチンはこれらとは違い、新型コロナウイルスの殻の作り方を書いたレシピメモ(mRNA)を注射して体内に元々ある材料でコロナウイルスのたんぱ…

この記事は有料記事です。

残り846文字(全文1329文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集