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VR活用、障害ある生徒の就労支援 大阪府教委・高校生向け 人間関係「体験」、対応の仕方学ぶ

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VR技術を使ったソーシャル・スキル・トレーニング(SST)に取り組む男子生徒(中央)=大阪市浪速区の大阪府立なにわ高等支援学校で2021年6月3日、石川将来撮影
VR技術を使ったソーシャル・スキル・トレーニング(SST)に取り組む男子生徒(中央)=大阪市浪速区の大阪府立なにわ高等支援学校で2021年6月3日、石川将来撮影

 <kyoiku no mori>

 大阪府教育委員会が、知的障害や発達障害がある高校生への就労支援の一環として、人との接し方を磨く「ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)」に仮想現実(VR)技術を取り入れている。就職後に職場でのコミュニケーションがうまくいかず、離職してしまう課題を克服するためだ。府教委の担当者は「仮想現実の中でのやりとりならば、何度でも練習ができる」と期待を寄せる。【石川将来】

 6月3日朝、知的障害のある生徒らが通う府立なにわ高等支援学校(大阪市浪速区)の相談室。ゴーグル状の機器を着けた3年の男子生徒(18)が担当教諭と1対1で向き合い、SSTのプログラムを受けていた。

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