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皮膚の壊死(えし)によって個体を死に至らしめる真菌症に感染したヘビが国内で初めて確認された。南米から輸入されたヘビが発症し、岡山理科大と国立科学博物館のチームが診断・特定した。ヒトには伝染しないが、すでに北米の一部地域では野生ヘビの種の存続を脅かすほど猛威を振るっており、日本のヘビにとっても深刻な「新興感染症」となる恐れもあるという。
岡山理科大の宇根有美教授(獣医病理学)によると、2019年4月、国内の愛好家が輸入業者から購入した南米原産のハラスジツルヘビの皮膚に異常が出て、間もなく死んだ。同じ愛好家が別のケージで飼っていたラットスネークなど別の種類の輸入ヘビ11匹も発症。治療が施されたが、うち4匹が死亡した。治療した九州地方の動物病院から連絡を受けた宇根教授らが死んだヘビを検査し、ヘビ真菌症と判断した。
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