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歌手 坂本冬美/1 変化恐れずカラを破る

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「ブッダのように私は死んだ」の発表に合わせ、現代的なイメージで撮影された坂本冬美
「ブッダのように私は死んだ」の発表に合わせ、現代的なイメージで撮影された坂本冬美

 2020年の大みそか。髪を下ろし、背中もあらわな大胆な衣装の坂本冬美が、紅白歌合戦のステージに現れた。歌ったのは桑田佳祐作詞・作曲の「ブッダのように私は死んだ」。尽くした男に裏切られ、命を落とした女が、成仏できない思いを吐露する歌。女の情念はこれまでも歌ってきたが、お墓の中で主人公が生前を回想するなど、ポップな歌詞は「桑田ワールド」そのもの。リズムやメロディーも演歌とは印象が違い、ネット上では瞬く間に「驚いた」「すごい」と話題になった。

 今年、デビュー35周年を迎えた坂本が、この曲にかける思いは並大抵のものではない。「20周年の頃だったらイメージが変わることを心配して歌えなかったかもしれない。でも今回は違う。今、歌わなければ変わることはできない。自分のカラを破る、絶好のチャンスだと考えました」

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