特集

第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

特集一覧

将棋

第79期名人戦七番勝負 挑戦者・斎藤慎太郎八段-渡辺明名人 第5局の14

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

渡辺が初防衛 観戦記・山口絵美菜

 午後6時半、夕休が明けた。渡辺は駒台へと手を伸ばし、銀を手にすると5八へと打った。

 斎藤の指が脳内の読みに呼応するかのようにかすかに動く。沈黙。斎藤は6分考え、「負けました」と頭を下げた。報道陣がなだれ込み、対局室をシャッター音が埋め尽くしていく。終了図以下は[先]5八同金[後]4九飛[先]5九香[後]7八銀[先]同玉[後]8六桂以下長手数の詰みだ。渡辺が4勝目を挙げ、名人位を初防衛。通算獲得タイトル数は29期(歴代4位)となった。

 さかのぼって封じ手の局面が運命の分かれ目。「まずまず上手(うま)くいったのを生かすには[先]8七同金しかなかった。その橋を渡りきりたかった」と斎藤。「シリーズの中で足りないことが分かった部分はプラス」と言葉をつなぎ、「名人戦での経験をまたいつか生かせたら」と前を向いた。「どう頑張ろうかと思っていた」と渡辺。感想戦後に行われた記者会見で「あと1年、名人でいられる。去年はイレギュラーな日程で(在位期…

この記事は有料記事です。

残り154文字(全文589文字)

【第79期名人戦】

時系列で見る

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集