「だまされてない」と焦る女性 ロマンス詐欺防いだ銀行員の着眼

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感謝状を受け取った中村さん(左端)や北沢さん(左から2人目)ら=熊本市南区の熊本南署で2021年7月6日午前10時5分、中村園子撮影 拡大
感謝状を受け取った中村さん(左端)や北沢さん(左から2人目)ら=熊本市南区の熊本南署で2021年7月6日午前10時5分、中村園子撮影

 相手の恋愛感情につけ込んで現金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」を防いだとして、熊本県警熊本南署(中川豊署長)は6日、熊本銀行田崎支店(熊本市西区)に感謝状を贈った。

 同署などによると、6月15日、支店で窓口業務を担当する中村充代さん(52)が、凍結口座へ50万円を振り込んだ50代女性に返金対応をした。女性は「相手の男性から急いで税金を振り込んでと言われている」「大丈夫、だまされていないから」と焦った様子だった。

 しかし、振込先の口座が個人名義だったことなどから、中村さんは「詐欺では」と不審に思い、上司の北沢成明(しげあき)さん(47)に相談。2人で女性を説得しつつ警察に通報し、被害を未然に防いだ。

 女性は、写真投稿アプリ「インスタグラム」で知り合った「カナダ人と日本人のハーフの医師」を名乗る男性から「イエメンで身柄を拘束された。解放されるには50万円の税金を払わなければならない」と送金を求められたという。

 中川署長は「2人が連携して問題意識を持って対応できたから防げた」とねぎらった。北沢さんは「今回のようなロマンス詐欺は初めての経験で、詐欺と判断するのが難しかった」と話した。【中村園子】

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