軍需施設から教育施設へ ICU本館「記念碑的建築」の国際評価
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太平洋戦争中、軍用機を開発した旧中島飛行機三鷹研究所を改装した国際基督教大学(ICU、東京都三鷹市)の本館が、近代建築の記録や保存活動をしている学術組織「ドコモモ・ジャパン」から2020年度の「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定された。戦争遺構としての価値が認められただけでなく、「軍需施設から大学施設へと転換した記念碑的建築」と評価された。
ドコモモ・ジャパンはオランダ発祥の国際組織の日本支部。毎年度、日本建築学会の協力を得て全国の貴重な建築を選定しており、これまで全国で250件を選んでいる。20年度の選定結果は6月に発表された。戦争遺構で選ばれた例としては、原爆の爆心地から約500メートルの距離にあった広島逓信診療所(広島市、現広島逓信病院旧外来棟被爆資料室)がある。
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