苦しみ続けた「平成の怪物」 批判に耐えられた理由 西武・松坂引退

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古巣・西武に復帰し、キャンプで投球練習をする松坂大輔=宮崎県の南郷スタジアムで2020年2月3日午前11時49分、生野貴紀撮影
古巣・西武に復帰し、キャンプで投球練習をする松坂大輔=宮崎県の南郷スタジアムで2020年2月3日午前11時49分、生野貴紀撮影

 その右腕でいくつもの伝説を作ってきた。国民的スターとして輝きを放った西武の松坂大輔投手。近年は相次ぐけがに苦しみ、表舞台から遠ざかっていた。光がまぶしかった分、その影は暗かった。

 14年ぶりに古巣・西武に復帰した2020年。宮崎での春季キャンプは新人時代をほうふつとさせる「松坂フィーバー」が起こった。本人も状態の良さを認め、一時は開幕ローテーション入りも決まっていた。その頃、毎日新聞のインタビューで「引退論」について本音を語っていた。

 前年まで痛めていた肩の不安に話が及んだ時だ。「(不安は)毎日思っている。投げることに対しての不安はやめるまでなくならないんじゃないか。どんなに調子が良くても、今年これでいけるなんて思わないし、今調子が良くても明日どうなるか分からない」と険しい表情で語った。

 米大リーグからソフトバンク入りして日本球界に復帰した15年は1試合も登板できなかった。「好きなことを仕事にできて幸せなんですけど、正直つらいなと思っている時期もあった」。周りに「やめるってどんなことですか」と聞いて回ったこともあったという。

 期待の大きさに比例して批判の声も増した。「(批判は)気にはなりますけどね。結果を…

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